映画とか音楽とかの雑記

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映画 スターリングラードを見て

こんにちは、かなり久しぶりですが映画「スターリングラード」を見たので感想を書きたいと思います。



1942年9月、ナチス・ドイツの猛攻にさらされてきたスターリングラードは陥落寸前。凄まじい銃撃戦を生き延びた青年ヴァシリ・ザイツェフ(ジュード・ロウ)は、羊飼いの家で射撃を仕込まれた名手だった。そんな彼は共産党の青年将校ダニロフ(ジョセフ・ファインズ)と親しくなり、兵士の士気を高めるため英雄を求めていた友の要請で、スナイパーとしての任務を始める。次々とドイツ人士官を倒すヴァシリの活躍を、ダニロフは、発行する機関紙を通して大々的に報じていく。ヴァシリの勇名はソ連中に広まり、彼は国民的英雄となった。その活躍でソ連軍の士気はやや盛り返したが、彼の暗殺を目的にドイツ軍きっての狙撃の名手ケーニッヒ少佐(エド・ハリス)が送り込まれてからは、再び暗雲がたれ込めるようになる。またヴァシリとダニロフも、2人が共に愛するレジスタンスの女兵士ターニャ(レイチェル・ワイズ)をめぐり、友情に亀裂が入るようになった。そんな中、11月、スターリングラードで凄惨な激戦の火蓋が切って落とされる。ヴァシリは苦悩しながら敵を倒し、ドイツ軍が撤退するまで戦場を生き抜いていくのだった。

あらすじはこんな感じです。
若きジュード・ロウの冷静な演技、ターニャとの情熱的な演技など彼の魅力的な部分が遺憾なく発揮されていると思う。
本作は戦争映画といってもスナイパー同士の戦いをメインに描いた作品で、迫力のある戦闘シーンは序盤の上陸シーンを除けばわずかにポツリポツリとある程度。
スナイパー同士の静かな戦いを音響や視点を目まぐるしく変えることでうまく表現している。
またケーニッヒが裏切ったソ連の少年の首を縛って吊るして殺したり、ターニャが母同然のようにしたっていた女性を避難のボートへ乗せようとして爆弾を受け死亡したり、ダニロフがヴァシリのため自ら囮となって銃弾に倒れたりと物語のクライマックスで象徴的な登場人物が次々に消えていく。
訪れる悲しみや怒りをヴァシリは抑え、耐え忍んでケーニッヒを倒す。 

見ている側からすればここで一気にヴァシリに同情の念が生まれ、ケーニッヒ・ドイツ軍に対する怒りが生まれることでスッと感情移入していく。
そしてケーニッヒを討ち取った時に心のモヤモヤが晴れてハッピーエンド。 
単純な終わり方かもしれないが戦争映画だし、変に靄が掛かったまま終わらせるよりは良かったと思う。



個人的に戦争映画が好きでたくさん見ているが、スナイパーのような戦場では比較的孤立している兵士を描くのは難しいのかもしれない。
特に戦闘シーンは迫力のあるモノが撮りづらいから地味になってしまうかもしれない、それを逆手にとってスナイパー「同士」の戦いを作ったのはうまいと思った。

大絶賛できる作品ではないが、スナイパーに焦点を当ててで戦争を描いたという点では素晴らしい作品だと思う。