映画とか音楽とかの雑記

映画が大好きな社会人の雑記、メモ帳代わりに

映画 ブラックホーク・ダウンを見て

みなさんこんにちは、映画「ブラックホーク・ダウン」を見たので感想書きたいと思います。

モガディシュの戦闘というソマリアで実際にあった多国籍軍VSゲリラを描いた作品。

ゲリラ側の高官を捕らえるという数十分前後で終わる作戦だったが、ゲリラによって軍用ヘリコプター「ブラックホーク」が撃墜され事態は泥沼の戦闘へ・・・

超大国であるが故の相手国に対する怠慢、実際相手のゲリラ側は米軍の襲撃に対して周到な用意をしていたし、兵士の練度も高かった。一方の米軍は作戦は成功してすぐに撤収すると思い込み準備を怠っていました。それを描写する象徴的シーンもありますね。ハインリッヒの法則ではありませんが、小さなミスや慢心が、アメリカの超大国としての威厳を損ねる重大な事件になりました。
相手側の描写もたくさんありました。捕らえた兵士たちを街中引きずり回すシーンはこの戦闘はどちらが良いとか悪いとか言えるようなものでもないし、
今また大きな紛争が起きています。平和維持活動の難しさ、アプローチの仕方などを考えさせられる映画だと思います。


また戦場での兵士の姿をかなりリアルに描いています。国と国のイデオロギーの戦いに利用される「駒」の一つでしかない自分。そして銃弾に倒れる友人。
自分は何のために戦うのか?兵士たちはただ「仲間のため」とだけ答える。思考は奪われ、ただ命令に従う、銃弾がかすめたらもう何も考えずに戦う。
政治の道具でしか無い自分。そんな辛い思いをする戦場の兵士に対しては同情の念を抱かざるを得ません。


戦争というものの醜さ、悲惨さが伝わってきて。どちらが正義でもなくただ戦争とは悲しいものなのだと訴える反戦の意味もあったと自分は思う。
現代戦をテーマとした作品の中ではトップクラスの作品。