2016年洋画注目作品ピックアップその3 ドラマ編 後編
今年公開予定の注目作品紹介、第三弾はドラマ編です。実話ベースでも小説原作でも泣いて笑って楽しめるような作品をまとめてみました。後編はシリアス要素リアリティ要素が強いものをピックアップしました。
リッキーアンドザ・フラッシュ（邦題:幸せをつかむ歌） 3月5日公開予定
メリル・ストリープが自由奔放なロックミュージシャンを演じる。ロックスターの夢を追い家庭を捨てたリッキーレンダーゾはある日、結婚生活に失敗した娘のジュリーの元へと赴く。久しぶりの家族の時間、リッキーは失った時間を言葉で、歌で、埋めていく。監督に「羊たちの沈黙」「フィラデルフィア」などのジョナサン・デミ、娘のジュリー役にメリル・ストリープの実娘メイミー・ガマーが出演。
アバウトレイ16歳の決断 1月22日公開予定→公開中止
16歳の少女レイ（エル・ファニング）は男性として生きたいと、女手一つで育ててきた母マギー（ナオミ・ワッツ）とレズビアンの祖母ドリーに打ち明ける。ホルモン治療への同意に2人は複雑ながらもレイの希望を認めるが、レイにはもう一人同意を認めてもらわなければならない。彼女は幼いころに別れたきりの父親の元へ会いに行く…。
社会派でありながら、家族の物語ということでとても期待の作品だったのですが、昨年末アメリカ本国での公開延期を理由に日本での公開が中止となりました。劇場での公開はどうなるのか、DVD等の発売はあるのか注目していきます。
サウスポー 2016年公開予定
ジェイク・ギレンホールが脅威の肉体改造に成功し、ボクサーのビリー役を熱演。ビリーはウェルター級世界チャンピオン。ある式典でふとしたことから発展した喧嘩の最中銃が暴発し妻が死亡してしまい、さらに娘の親権まで失ってしまう。人生のどん底へと落ちたビリーは再びリングで己の人生を取り戻すため、トレーニングを始める。
昨年ナイトクローラーで怪演したジェイク・ギレンホールが今度は鬱屈したカメラマンとは真逆の世界チャンプのボクサー役を演じることにまず驚きます。私個人は「遠い空の向こうに」が彼の出演作で一番好きなのですが、サスペンスのイメージが強いです。肉体改造もし、どこまでボクサー役を演じきれるのか楽しみですね。
不屈の男アンブロークン 2月6日公開予定
アンジェリーナ・ジョリー監督作、日本での公開が見送られ話題にもなった作品がとうとう日本公開。第二次大戦中日本軍の捕虜となった五輪選手ルイスザンペリーニの実話を基に作られた。
日本軍の残虐行為も勿論日本人として直視しなければならないことだが、この作品では主人公ルイスザンペリーニの高潔さ、人間としての強さがクローズアップされているようなのでそこを中心に観ようと思う。
ジーニアス 2016年公開予定
予告はまだありませんでした。
ヘミングウェイなど天才作家たちを見出した名編集者マックスパーキンズの人生を描いた作品。コリン・ファースが主演する。
ドリームホーム99％を操る男たち 1月30日公開予定
世界の富の4分の1を1％の富裕層が持つ格差社会。この作品はリーマン・ショック後のアメリカを描いていて、主人公デニスは長年暮らしてきた家を強制退去させられるところから始まる。デニスはあろうことか自分を追い出した不動産ブローカーと手を組み、銀行政府そして家の住人を操り、住居を差し押さえ大金を稼ぐようになる…。
サブプライムローン問題から始まったリーマン・ショック、もしかしたらこんな話が実際にあったのかもしれません。後述するマネーショートもリーマン・ショックに関連する作品ですから、セットで観るのも良いかもしれませんね。
デモリション 2016年公開予定
妻を交通事故で無くした投資銀行家のデイヴィス（ジェイク・ギレンホール）は自動車販売会社とのやり取りの中でカスタマーサービス担当のカレン（ナオミ・ワッツ）と出会う。デイヴィスはカレンと共に自らの人生を振り返り、壊し、再び立ち上がる。
デモリションとは破壊する取り壊すという意味。ジェイク・ギレンホールがサウスポーとはまた違った演技を見せてくれることが楽しみです。
ディバイナー戦禍の光を求めて 2月27日公開予定
ラッセル・クロウが主演し、初めて監督を務めた作品。1919年、戦争で行方不明となった3人の息子を探すためにジョシュアゴナー（ラッセル・クロウ）はトルコに降り立つ…。
サウルの息子 1月23日公開予定
カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作。ユダヤ人強制収容所にて、同胞をガス室に送り死体処理をするゾンダーコマンドとして働くサウル。ある日、ガス室にて自分の息子の死を目のあたりにする。なんとか息子を弔いたいサウルは収容所内を奔走する。
アカデミー賞でも外国語映画賞にノミネートされました。
ホワイルウィアーヤング 今夏公開予定
ベン・スティラー、ナオミ・ワッツなど豪華出演人によるコメディドラマなのだが、2つの世代の違う夫婦がドキュメンタリー映画を作るという物語を通して、様々な価値観や文化のジェネレーションギャップを認識し埋め合わせ、最終的には各々のアイデンティティとはという問いを投げかける作品となっている。
プログラム 今夏公開予定
ツール・ド・フランス7連覇の偉業を成し遂げ、後にドーピング問題で自らの名誉を汚したランス・アームストロング。ジャーナリストデビットウォルシュの視点からアームストロングの人生を描く。
スタンディングトール 今夏公開予定
母に捨てられた少年マロニーを支える周囲の大人たちの愛情。その愛情を受けて不器用ながらも前に進むマロニーの物語。
ロング・ウェイホーム 2016年公開予定
韓国軍兵士と北朝鮮兵士、相容れることのない2人が協力し故郷を目指す。
ミアマドレ（邦題:母よ、） 3月12日公開予定
映画監督のマルゲリータは病気で入院する母の最期が近いことを宣告される。娘として映画監督として葛藤するマルゲリータ、そして彼女は母への想いを紡いでいく。
バーバリアンズ 1月16日公開予定
コソボ紛争など社会に翻弄される若者たち。その一人である主人公ルカは紛争で死んだと思っていた父が生きていると知る。言い様の無い不安、自分は何者なのかという問いを抱え続けてきたルカは父の元へ歩き出す。
マネーショート華麗なる大逆転 3月4日公開予定
ブラッド・ピット、クリスチャン・ベール、スティーブ・カレル、ライアン・ゴズリングの4人がウォール街を豪快に斬る。リーマン・ショックを予測し、世界が金融危機に陥った瞬間大儲けした男たちの物語。
2016年洋画注目作品ピックアップその3 ドラマ編 前編
今年公開予定の注目作品紹介、第三弾はドラマ編です。実話ベースでも小説原作でも泣いて笑って楽しめるような作品をまとめてみました。前編はコメディ、ファンタジー、ロマンスなどの要素が強いものをピックアップしました。
キャロル 2月11日公開
クリスマスの季節が近づく1952年ニューヨーク。百貨店で働くテレーズはカメラマンを志し婚約者もいるが何か充実感に欠ける日々を送っていた。ある日、娘へのプレゼントを探しに来た女性キャロルと出会い彼女の運命は変わる。互いに惹かれ合う2人は新たな人生へと旅に出るが…。
ミラクルニール 4月公開予定
サイモン・ペグ主演のコメディドラマ。ある日全知全能の力を得たら人生はどうなる？モンティ・パイソンメンバーがスタッフに入り、サイモン・ペグが地球を救う？作品。
マジカルガール 3月12日公開
日本のアニメ「魔法少女ユキコ」が好きなアリシアは白血病で余命わずかな12才の少女。父親のルイスは無職で彼女の最後の望みを叶えるために強盗を企てるが、2人の運命は悲劇へと転落していく…。
偉大なるマルグリッド 2月下旬公開予定
1920年フランスが舞台、歌姫と言われたマダムは実はとてつもな音痴だった。彼女が真実を知るとき、彼女のオペラが始まる。
デアトゥービーワイルド 今夏公開予定
チェルシーフラワーショー、年に一度世界一の園芸家を決めるフラワーショー。そこで世界一に挑んだ女性の人生を描く物語。
ラブザクーパーズ 2月19日公開
アイ・アム・サムのジェシー・ネルソン監督作。腹に一物を抱えた4世代のクーパー一家がクリスマスに集結した。バラバラのクーパー家がクリスマスの夜に起こす奇跡を描いた群像ドラマ。
タレンタイム 2016年公開予定
舞台はマレーシア、高校生の音楽コンクール「タレンタイム」を軸にバックボーンの異なる4人の少年少女達の青春ドラマ。
愛しき人生のつくりかた 1月23日公開
夫に先立たれた祖母、定年を迎える息子、小説家志望の孫。それぞれ人生の転機を迎える親子3世代が織りなす感動のフランス映画。
ラパッションドゥオーギュスタン 2016年公開予定
音楽コンクール優勝常連の修道女学校が舞台。音楽を通して通じあい成長していく生徒と教師の物語。
ミクローブとガゾワル 2016年公開予定
ミクローブとガゾワル、親友の2人が自作のキャンピングカーでフランス中を旅をする微笑ましいロードムービー。
サプライズ 5月28日公開
感情を無くした大富豪が見つけたのは人生の最期を旅（自殺）を手伝う旅行代理店。いつどこで死ぬかわからない「サプライズコース」を選んだ彼は同じコースの女性と奇妙な旅へ出発する。
千年医師物語 1月16日公開
医師になる夢を持つ一人の孤児がペルシアの地で様々な冒険をする。
2016年洋画注目作品ピックアップその2 サスペンス編
今年公開予定の個人的注目作品紹介。第二弾はサスペンスがテーマです。劇場でハラハラドキドキすることになるであろう作品をまとめてみました。
ボーダーライン 4月9日公開
悪に境界線など無い、だが正義はどうだろうか？監督は「プリズナーズ」のドゥニ・ヴィルヌーヴ。FBI捜査官の主人公メイサーがメキシコ・フアレスでの麻薬カルテルの捜査に参加することになる。無法地帯で繰り広げられる違法な捜査に葛藤するメイサー、善悪の境界線が見えなくなる状況で彼女は正義を貫けるのか…。
クリムゾンピーク 1月8日公開（公開中）
『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロ最新作！『クリムゾン・ピーク』予告編
主人公のイーディアスカッシングは女性作家、謎多き男トーマスと結婚し彼の屋敷で暮らすことに。辺鄙な丘にたたずむゴシック様式の屋敷、そしてミステリアスなトーマスの姉ルシール。イーディアスの周りで起こる不可解な出来事、何かがおかしい。そして、雪に覆われた丘は赤く染まる…。
シークレット・イン・ゼア・アイズ 2016年初夏公開予定
2009年アカデミー賞外国語映画賞を受賞したアルゼンチン映画「瞳の奥の秘密」のリメイク。FBI捜査官のレイ、ジェスは検事のクレアと共に捜査を行っていた。しかしジェスの娘が殺されたことを機にチームは解散してしまう。13年の時を経て、レイが新たな証拠を見つけたことにより再び3人の歯車が回り始める…。
明らかに怪しい検事クレアを演じるニコール・キッドマンにまずは注目。
ノックノック 2016年公開予定
イーライ・ロス×キアヌ・リーブスのスリラー映画。妻子が外出し、家で留守番をしている主人公エヴァンの元にずぶ濡れの二人の女性が電話を貸して欲しいと訪ねてくる。翌朝、妖しい美女二人と関係を持ってしまったエヴァンに待っていたのは…。
リグレッション
エマ・ワトソン演じるアンジェラは父親から性的虐待を受けていたことをイーサン・ホーク演じる刑事に告発、捜査を進めていく過程で浮かび上がってきたのはアンジェラの住む小さな町の大きな闇だった。
ガンマン 2月6日公開
「96時間」のピエール・モレル監督とアクション初挑戦の名優ショーンペンによるアクションサスペンス。元特殊部隊の狙撃手ジムが大きな陰謀に巻き込まれる。過去の作戦に関わった仲間たちは次々と暗殺され、敵の魔の手はジムに迫る。
ショーンペンが今作でアクション初挑戦とは踊りきました。様々な映画で様々な役をこなしてきた彼がどんなアクションを見せるのか気になります。
アワー・カインド・オブ・トレイター 2016年公開予定
予告編はまだありませんでした。
スパイ小説の大御所ジョン・ル・カレ著「我らが背きし者」が原作のスパイ映画。主演はユアン・マグレガー。バカンスでカリブ海リゾートを訪れた大学教授がテニスの試合を一度したことがきっかけでロシアンマフィアとイギリス諜報機関との駆け引きに巻き込まれていく。
オマール、最後の選択 2016年公開予定
「パラダイス・ナウ」のハニ・アブ・アサド監督作品。イスラエル兵士殺害の疑いで捕まった青年オマールは壮絶な拷問の末、死ぬかスパイとなるかの選択を迫られる。友人も恋人も失ったオマールは最後にどんな行動を取るのか…。
ソラース 2016年公開予定
連続殺人事件を操作するFBIは、超能力を駆使して犯罪分析を行う精神科医（アンソニー・ホプキンス）に捜査協力を依頼する。捜査が進むと殺人犯にも超能力があることがわかり、2人の間で見えない戦いが繰り広げられる。
こういう作品にアンソニー・ホプキンスが出演してたらもうワクワクが止まりませんね、ましてや役柄が役柄だけにどんな演技を見せてくれるのか楽しみですね。
虹蛇と眠る女 2月27日公開予定
ニコール・キッドマンの母国オーストラリアで25年ぶりとなる主演映画。
砂漠地帯の小さな町に越してきた夫婦キャサリンとマシュー。ある日、彼らの子供二人が忽然と姿を消す。必死の捜索によっても子どもたちは発見されず、夫婦までもが疑われるようになる。そんな中アボリジニの子供が虹蛇伝説の歌を聞かせてくれる…。
